障がいのある方と生演奏を楽しむ|福祉施設で音楽を届けるということ

障がいのある方と生演奏を楽しむ|福祉施設で音楽を届けるということ

音楽を楽しむ方法の一つに、生演奏があります。

目の前で歌を聴く。

ギターの演奏を見る。

楽器から音が出る瞬間を感じる。

知っている曲を一緒に口ずさむ。

リズムに合わせて身体を動かす。

演奏者と同じ場所で音楽を共有する。

大きなコンサートホールに行かなくても、福祉施設や地域のスペースなどで生演奏を楽しむことはできます。

障がいのある方を対象とした音楽活動でも、全員に同じ参加方法を求める必要はありません。

ムジカスケッチでは、一人ひとりが自分に合った距離や方法で生演奏を楽しめる時間を考えていきたいと思っています。


生演奏ならではの楽しさ

普段、スマートフォンやテレビ、音楽配信サービスなどから音楽を聴く機会はたくさんあります。

生演奏では、それとは少し違った音楽との出会いがあります。

演奏している人を見る。

楽器の動きを見る。

声や楽器の音を同じ空間で感じる。

曲が終わったときに拍手をする。

演奏者の話を聞く。

音だけではなく、その場全体を含めて音楽を楽しむことができます。


大きなコンサートでなくてもいい

生演奏というと、大きなステージや本格的な音響設備を思い浮かべることがあります。

しかし、必ずしも大規模なコンサートにする必要はありません。

施設の共有スペース。

小さなホール。

地域の集会室。

少人数で利用する部屋。

その場所に合わせた規模で演奏することもできます。

参加人数や会場に合わせて、必要な楽器や音量を考えることが大切です。


聴くだけでも参加できる

生演奏の時間では、全員が一緒に歌ったり手拍子をしたりする必要はありません。

静かに演奏を聴く。

演奏者を見る。

好きな曲のときだけ口ずさむ。

手拍子をする。

身体を揺らす。

少し離れた場所から聴く。

それぞれ違った参加方法があって構いません。

「何かをしなければ参加していない」ということではなく、その人なりの方法で同じ音楽の時間を過ごすことを大切にします。


好きな曲を取り入れる

生演奏を企画する場合、参加される方の好きな曲を事前に教えていただく方法があります。

普段よく聴いている曲。

好きなアーティスト。

アニメや映画の音楽。

昔から好きな曲。

施設でよく流れている曲。

すべてのリクエストに対応できるとは限りませんが、事前に情報をいただくことで選曲の参考にできます。


演奏と歌を組み合わせる

すべての曲を「聴く時間」にする必要もありません。

最初の曲は演奏を聴く。

次の曲は一緒に歌う。

少しお話をする。

別の曲では手拍子をする。

最後は好きな曲を聴く。

このように、生演奏の中にもさまざまな参加方法を取り入れることができます。


楽器を近くで見る

生演奏では、普段あまり見ることのない楽器を間近で見られることもあります。

ギター。

打楽器。

そのほか演奏で使用する楽器。

「どうやって音が出るのだろう?」

と興味を持つ方もいるかもしれません。

可能な場合には、演奏の合間に楽器について簡単に紹介することもできます。


演奏から楽器体験につなげる

演奏を見たあとに、楽器へ興味を持つことがあります。

安全面や会場の状況を確認したうえで、可能であれば楽器に触れる時間を設ける方法もあります。

楽器を見る。

触れる。

一音鳴らしてみる。

演奏者と一緒に音を出してみる。

生演奏を聴くことから、実際に音を出す体験へと広げることもできます。


音量への配慮も大切

生演奏では、使用する楽器によって音量が大きくなる場合があります。

大きな音を楽しめる方もいれば、強い音や突然の音が苦手な方もいます。

そのため、福祉施設などで演奏する場合には、音量への配慮が必要です。

会場の広さ。

参加人数。

使用する楽器。

音響設備。

参加される方の普段の様子。

こうしたことについて、施設や支援者の方と事前に相談しながら演奏内容を考えていきます。


途中で離れてもいい環境を

音楽を楽しんでいても、途中でその場を離れたくなることがあります。

最後まで座って聴くことだけが正しい参加方法ではありません。

途中から参加する。

一度離れて、また戻る。

少し遠くから聴く。

好きな曲だけ参加する。

それぞれの方が無理なく過ごせる環境を考えることも大切です。


演奏者と参加される方とのやり取り

生演奏では、演奏する側から一方的に音楽を届けるだけでなく、参加される方とのやり取りを取り入れることもできます。

「この曲を知っていますか?」

「どんな音楽が好きですか?」

「次は一緒に手拍子してみましょうか」

無理に反応を求める必要はありませんが、その場の様子を見ながら音楽を一緒につくっていくことができます。


支援者の方と一緒につくる音楽の時間

福祉施設で生演奏を行う場合、その施設で普段から利用者の方と関わっている職員や支援者の方の存在はとても大切です。

好きな音楽。

苦手な音。

参加しやすい環境。

普段の様子。

事前にこうした情報を共有していただくことで、よりその場所に合った内容を考えることができます。

当日も必要に応じて支援者の方と連携しながら進めていきます。


音楽教室の演奏経験を地域や福祉の場へ

ムジカスケッチでは、普段の音楽レッスンだけでなく、講師や生徒による演奏など、音楽を人前で届ける機会にも取り組んでいます。

教室の中だけで音楽を完結させるのではなく、地域や福祉施設などにも音楽を届けていく。

大規模なコンサートでなくても構いません。

目の前で一曲演奏する。

好きな歌を一緒に楽しむ。

楽器の音を間近で聴く。

そうした小さな生演奏の時間も、地域の音楽教室だからこそできる活動の一つではないかと考えています。


生演奏をそれぞれの方法で楽しむ

歌う人。

聴く人。

手拍子をする人。

身体を動かす人。

楽器に興味を持つ人。

少し離れたところから音楽を感じる人。

同じ演奏を聴いていても、楽しみ方は一人ひとり違います。

ムジカスケッチでは、一つの参加方法に限定せず、その人に合った形で生演奏を楽しめる時間を、地域や福祉の場にも少しずつ届けていきたいと考えています。


福祉施設・地域団体のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、福祉施設などでのミニコンサート、生演奏、歌やリズムを組み合わせた音楽企画についてご相談を受け付けています。

「施設で生演奏を楽しめる時間をつくりたい」

「利用者の方の好きな曲を演奏してほしい」

「聴くだけでも参加できるコンサートを考えたい」

といった段階からでも大丈夫です。

参加される方の年齢や人数、会場、設備、音量への配慮、ご希望の内容などを伺い、施設や支援者の皆さまと相談しながら、その場所に合った生演奏の形を一緒に考えていきます。



小学5年生〜中学3年生の方は、