高齢者の方と昭和歌謡を楽しむ|懐かしい歌から広がる音楽の時間

高齢者の方が歌を楽しむということ|上手に歌うことだけが目的ではありません

歌うことは、誰でも気軽に楽しめる音楽との関わり方の一つです。

好きな歌を口ずさむ。

みんなと一緒に歌う。

昔よく聴いた曲を思い出しながら歌う。

歌詞を見ながら知っているところだけ歌う。

演奏を聴きながら小さな声で参加する。

歌との関わり方は、一人ひとり違います。

高齢者の方を対象とした音楽活動でも、「しっかり声を出して上手に歌うこと」だけを目的にする必要はありません。

ムジカスケッチでは、その人の声やペースを大切にしながら、無理なく歌そのものを楽しめる時間をつくることが大切だと考えています。


歌は身近な音楽の一つ

楽器を演奏するためには、楽器や演奏方法を覚える必要があります。

一方、歌は自分の声で楽しむことができます。

好きな曲が流れたときに自然に口ずさむ。

テレビから聞こえてきた曲を一緒に歌う。

誰かが歌っている声に合わせる。

日常の中でも、歌は身近なところにあります。

本格的な歌唱を目的としなくても、音楽を楽しむ入口として歌を取り入れることができます。


大きな声で歌わなくてもいい

「歌う」と聞くと、大きな声を出すことを想像するかもしれません。

しかし、声の出し方は人それぞれです。

小さな声で歌う。

知っている部分だけ歌う。

サビだけ参加する。

歌詞を見ながら口ずさむ。

その日の状態に合わせて、無理のない方法で参加することができます。

全員が同じ声量で歌う必要はありません。

それぞれが出しやすい声で楽しむことを大切にしたいと考えています。


上手に歌うことを目的にしなくてもいい

音楽教室のレッスンでは、発声や音程、リズムなどを学びながら歌唱力を高めていくことがあります。

一方、福祉施設や地域で行う歌の時間では、必ずしも技術の向上だけが目的ではありません。

音程を間違えてもいい。

歌詞を忘れてもいい。

途中から参加してもいい。

歌わずに聴いていてもいい。

「正しく歌わなければならない」と考えるより、まず音楽を楽しめることを大切にする。

それだけでも、歌との距離は近くなります。


自分の好きな歌を歌う

誰にでも、好きな歌や思い入れのある曲があるかもしれません。

昭和歌謡。

童謡・唱歌。

演歌。

日本歌曲。

フォーク。

ポップス。

洋楽。

クラシック。

高齢者の方だからといって、好きな音楽が同じとは限りません。

「高齢者向けの定番曲」だけでなく、参加される方がどんな音楽を好きなのかを知ることで、選曲の幅も広がります。

好きな曲だからこそ歌ってみたくなる。

そんな気持ちも大切にしたいと思っています。


みんなで歌う楽しさ

一人で好きな歌を歌うのも楽しいものです。

一方、誰かと一緒に歌うことで生まれる楽しさもあります。

同じ曲を知っている。

同じタイミングで歌い始める。

周りの声を聴きながら歌う。

一曲をみんなで最後まで歌う。

知らなかった曲を誰かから教えてもらう。

歌を通じて、自然に同じ時間を共有することができます。


歌の前後の会話も楽しむ

歌の時間は、曲が始まってから終わるまでだけではありません。

「この曲を知っていますか?」

「どんな歌手が好きでしたか?」

「若い頃によく歌った曲はありますか?」

そんな会話から音楽の時間を始めることもできます。

一曲歌ったあとに、その歌について話す。

誰かの思い出を聞く。

次に歌いたい曲を相談する。

歌と会話を組み合わせることで、音楽の楽しみ方も広がります。


歌わないという参加方法もある

歌の会だからといって、全員が歌わなければならないわけではありません。

演奏を聴く。

歌っている人の声を聴く。

手拍子をする。

歌詞を眺める。

知っているところだけ参加する。

その場で音楽を感じる。

こうした関わり方もあります。

「歌う人」と「歌わない人」を分けるのではなく、それぞれの方法で同じ音楽の時間を過ごせることを大切にしたいと考えています。


無理のない高さで歌う

よく知っている曲でも、原曲のキーでは歌いにくい場合があります。

高すぎる。

低すぎる。

音域が広い。

長いフレーズが続く。

そうした場合には、参加される方に合わせて歌いやすい高さを考えることも大切です。

原曲と同じように歌うことよりも、無理なく音楽を楽しめることを優先する。

伴奏を工夫することで、歌いやすくなる場合もあります。


長時間歌い続けなくてもいい

歌の時間だからといって、最初から最後まで何曲も続けて歌う必要はありません。

一曲歌う。

少し話をする。

演奏を聴く。

また一曲歌う。

途中で休憩する。

参加される方の様子や、その日の状況に合わせて進めることができます。

無理にたくさんの曲を詰め込むより、一曲一曲をゆっくり楽しむ方法もあります。


荒牧慶偉子先生の歌唱・音楽教育経験

ムジカスケッチには、兵庫県明石市の音楽科教員として40年間勤務した荒牧慶偉子(あらまき けいこ)先生が在籍しています。

荒牧先生は、ベルカント唱法を基礎とした発声を大切にしながら、一人ひとりの声や表現に向き合う歌唱指導を行っています。

クラシック・声楽、日本歌曲だけでなく、歌謡曲、ポップス、昭和歌謡などにも取り組んでいます。

長年の教育経験と歌唱指導の経験を活かしながら、上手に歌うことだけではなく、歌を通じて人と人が関わり、それぞれの方が音楽を楽しめる時間を地域や福祉の場にも広げていければと考えています。


その人なりの歌い方を大切にする

歌を楽しむ方法に、一つの正解があるわけではありません。

大きな声で歌う人。

小さな声で口ずさむ人。

知っているところだけ歌う人。

手拍子で参加する人。

静かに聴く人。

それぞれ違って構いません。

大切なのは、その人がその人なりの方法で音楽と関われることです。

ムジカスケッチでは、歌唱指導や音楽教育の経験を活かしながら、一人ひとりが無理なく歌や音楽を楽しめる時間を考えていきます。


高齢者施設・地域団体のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、高齢者の方を対象とした歌の会、発声・歌唱講座、ミニコンサートなどについてご相談を受け付けています。

「みんなで歌える時間をつくりたい」

「昭和歌謡や童謡・唱歌を楽しみたい」

「歌うだけでなく演奏やお話も取り入れたい」

といった段階からでも大丈夫です。

参加される方の人数や年代、会場、ご希望の内容、ご予算などを伺いながら、その場所に合った音楽の時間を一緒に考えていきます。


小学5年生〜中学3年生の方は、