福祉施設の音楽イベントで選曲するときの考え方|参加される方に合った曲を選ぶ
福祉施設で歌の会やミニコンサートを開催するとき、悩みやすいことの一つが「どんな曲を選ぶか」です。
昭和歌謡。
童謡・唱歌。
季節の歌。
演歌。
ポップス。
クラシック。
映画やテレビで親しまれてきた音楽。
さまざまな選択肢があります。
しかし、「高齢者施設だから昭和歌謡」「この年代だからこの曲」と決めるだけでは、その施設に合った選曲になるとは限りません。
ムジカスケッチでは、参加される方の年代だけでなく、普段親しまれている音楽や施設の目的なども伺いながら、選曲を考えることを大切にしています。
まずは参加される方について知る
選曲を考える前に確認したいのが、どのような方が参加されるのかということです。
高齢者の方が中心なのか。
幅広い年代の方が参加するのか。
障がいのある方が参加されるのか。
ご家族も一緒に参加するのか。
参加される方によって、親しみのある音楽は変わります。
ただし、年代だけで音楽の好みを決めつけないことも大切です。
同じ年代でも、好きな音楽は一人ひとり違います。
施設で普段親しまれている曲を聞く
外部から演奏に行く場合、その施設で普段どのような音楽が親しまれているのかは分かりません。
そこで参考になるのが、施設職員や支援者の方からの情報です。
普段よく歌っている曲。
レクリエーションで人気の曲。
利用者の方が好きな歌手。
以前の音楽イベントで喜ばれた曲。
施設でよく流れている音楽。
こうした情報を教えていただくことで、その施設に合った選曲を考えやすくなります。
リクエスト曲を取り入れる
参加される方からリクエストを集める方法もあります。
「好きな曲はありますか?」
「昔よく歌った曲はありますか?」
「聴いてみたい歌はありますか?」
「好きな歌手はいますか?」
すべてのリクエストに対応できるとは限りませんが、選曲を考える大切な参考になります。
定期的な音楽活動であれば、今回いただいたリクエストを次回に取り入れることもできます。
年代だけで選曲を決めない
高齢者施設では、昭和歌謡や童謡・唱歌などが候補になることがあります。
しかし、参加される方全員が同じ音楽を好んでいるわけではありません。
演歌が好きな方。
フォークが好きな方。
クラシックが好きな方。
洋楽が好きな方。
ロックやポップスが好きな方。
年代は一つの参考になりますが、実際にその場所にいる方がどんな音楽を楽しんでいるのかを知ることも大切です。
「みんなが知っている曲」と「好きな曲」を組み合わせる
音楽イベントでは、全員が知っている曲だけを選ぶ必要はありません。
多くの方が知っている曲。
誰かからリクエストされた曲。
季節に合った曲。
演奏をじっくり聴いてもらう曲。
一緒に歌える曲。
こうした曲を組み合わせることで、内容に変化をつけることができます。
一人の方からいただいたリクエスト曲を演奏したところ、ほかの方も知っていたということもあるかもしれません。
音楽をきっかけに、参加される方同士の会話が生まれることもあります。
季節を選曲のヒントにする
春夏秋冬や年間行事も、選曲を考えるヒントになります。
春には春を感じる歌。
七夕には七夕に親しまれている曲。
夏祭りでは明るく楽しめる曲。
敬老の日には参加される方が好きな曲。
クリスマスにはクリスマスソング。
お正月には新年を感じる音楽。
季節の曲だけですべてを構成するのではなく、普段から好きな曲と組み合わせる方法もあります。
「聴く曲」と「歌う曲」を分けて考える
すべての曲を一緒に歌う必要はありません。
一緒に歌いやすい曲。
演奏をじっくり聴いていただく曲。
手拍子で楽しめる曲。
曲によって役割を変えることができます。
例えば、
最初は生演奏を聴く。
次はみんなで歌う。
途中に手拍子で参加できる曲を入れる。
少しお話をする。
最後はよく知られている曲を一緒に楽しむ。
このように構成すると、一つの音楽イベントの中でもさまざまな楽しみ方ができます。
歌いやすい高さも考える
みんなで歌う曲では、曲そのものだけでなく音の高さも大切です。
原曲のキーでは高すぎる。
低すぎて歌いにくい。
そのような場合には、演奏するキーを調整できることがあります。
全員に完全に合う高さを選ぶことは難しいですが、できるだけ無理なく歌える高さを考えることができます。
原曲とまったく同じように演奏することより、その場で一緒に音楽を楽しめることを大切にします。
テンポも参加しやすさに関係する
曲の速さも大切です。
テンポが速すぎると歌詞を追いにくい場合があります。
一方で、ゆっくりにしすぎると、かえって歌いにくくなる曲もあります。
参加される方の様子や曲の特徴を見ながら、無理なく楽しめるテンポを考えます。
知らない曲があってもいい
参加される方全員が、すべての曲を知っている必要はありません。
誰かの好きな曲を初めて聴く。
知らなかった歌手を知る。
演奏を聴いて気に入る。
次回は一緒に歌ってみる。
音楽活動は、知っている曲を楽しむだけでなく、新しい音楽に出会う時間にもなります。
曲数を増やすことだけを考えない
せっかくの音楽イベントだからと、できるだけ多くの曲を演奏したくなることがあります。
しかし、曲数が多ければ良いとは限りません。
一曲をみんなでゆっくり歌う。
曲について話す。
リクエストを聞く。
同じ曲をもう一度楽しむ。
演奏した楽器について紹介する。
こうした時間も含めて、一つの音楽活動になります。
予定した曲をすべて演奏することより、その場の皆さんが音楽を楽しめることを大切にします。
施設の目的によって選曲を変える
同じ施設でも、開催する企画によって選曲は変わります。
普段のレクリエーション。
ミニコンサート。
歌の会。
敬老の日。
クリスマス会。
施設の周年イベント。
利用者の方と一緒に歌うことを中心にするなら、歌いやすい曲を多めにする。
生演奏を楽しんでいただくなら、聴いて楽しめる曲も取り入れる。
企画の目的に合わせて選曲を考えることができます。
職員・支援者の方と一緒に考える
訪問する演奏者だけで、その施設に合った選曲をすべて考えることは難しいものです。
参加される方について最もよく知っているのは、普段から関わっている施設職員や支援者の皆さまです。
「この曲はよく歌っています」
「この歌手が好きな方が多いです」
「前回この曲が人気でした」
そうした情報を教えていただきながら選曲することで、その施設ならではの内容を考えることができます。
一度開催して終わりにしなくてもいい
定期的に音楽活動を行う場合には、実際の反応を次回の選曲に活かすことができます。
今回人気だった曲を覚えておく。
新しいリクエストを聞く。
季節の曲を追加する。
前回歌った曲をもう一度取り入れる。
少しずつ、その施設で親しまれる曲を増やしていく。
回数を重ねながら選曲を育てていくことも、定期的な音楽活動の楽しさの一つです。
「何を演奏したいか」より「何を楽しんでもらえるか」
演奏する側には、演奏したい曲があります。
もちろん、それを届けることも音楽の楽しさの一つです。
しかし、福祉施設で音楽活動を行う場合には、
「自分たちが何を演奏したいか」
だけではなく、
「この場所にいる方に、どんな音楽を楽しんでもらえるだろう」
と考えることも大切です。
参加される方。
施設の職員・支援者の方。
演奏する人。
それぞれの意見を組み合わせながら、その場所ならではの選曲を考えていく。
ムジカスケッチでは、そんな音楽活動を大切にしたいと考えています。
福祉施設のご担当者様へ
ムジカスケッチでは、高齢者施設や障がい福祉施設などでの歌の会、ミニコンサート、生演奏などについてご相談を受け付けています。
「どんな曲をお願いすればいいか分からない」
「利用者の年代に合った選曲を相談したい」
「リクエスト曲を取り入れてほしい」
「一緒に歌える曲と生演奏を組み合わせたい」
といった段階からでも大丈夫です。
普段施設で親しまれている曲や、参加される方の好きな音楽について教えていただきながら、演奏内容を一緒に考えていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
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