福祉施設でみんなで歌う|歌の会を楽しむための考え方

福祉施設でみんなで歌う|歌の会を楽しむための考え方

福祉施設で音楽を楽しむ方法の一つに、みんなで歌う「歌の会」があります。

昔から親しんできた歌。

季節の歌。

昭和歌謡。

童謡・唱歌。

好きな歌手の曲。

一人で歌うのではなく、同じ場所にいる人たちと一緒に歌う時間には、音楽を共有する楽しさがあります。

一方で、全員が最初から最後まで歌う必要はありません。

歌いたい方は歌う。

知っているところだけ口ずさむ。

手拍子で参加する。

演奏を聴く。

ムジカスケッチでは、それぞれの方が無理なく参加できる歌の時間を大切にしたいと考えています。


歌の会とは?

歌の会に決まった形があるわけではありません。

演奏に合わせてみんなで歌う。

歌詞を見ながら歌う。

演奏者の歌を聴く。

曲について少し話をする。

リクエストされた曲を楽しむ。

こうした内容を組み合わせながら、その施設に合った歌の時間をつくることができます。

本格的な歌唱レッスンではなく、「みんなで音楽を楽しむ時間」として開催する方法もあります。


どんな曲を歌う?

歌の会で大切になるのが選曲です。

例えば、

  • 昭和歌謡
  • 童謡・唱歌
  • 季節の歌
  • 日本歌曲
  • ポップス
  • 映画やテレビなどで親しまれている曲

など、さまざまな音楽があります。

参加される方の年代だけで決めるのではなく、普段どんな曲を楽しんでいるのかを施設の方から教えていただくことも参考になります。


季節の歌を取り入れる

季節に合わせた曲を取り入れる方法もあります。

春。

夏。

秋。

冬。

お正月。

七夕。

クリスマス。

季節ごとに親しまれてきた歌があります。

その時期に合った曲と、参加される方の好きな曲を組み合わせることで、毎回少し違った内容にすることもできます。


昭和歌謡を楽しむ

高齢者の方が参加される歌の会では、昭和歌謡を取り入れる方法があります。

ただし、「高齢者だから昭和歌謡」と決めつける必要はありません。

好きな音楽は一人ひとり違います。

昭和歌謡が好きな方。

童謡・唱歌が好きな方。

クラシックが好きな方。

ポップスが好きな方。

施設の皆さまと相談しながら、その場所に合った曲を考えていきます。


全部歌えなくても大丈夫

一曲を最初から最後まで歌う必要はありません。

サビだけ知っている。

一部分だけ覚えている。

歌詞は分からないけれどメロディーは知っている。

そんな場合もあります。

知っているところだけ歌う。

演奏を聴く。

手拍子をする。

それぞれの方法で音楽に参加できます。


歌わなくても参加できる

歌の会だからといって、全員に歌うことを求める必要はありません。

歌っている人の声を聴く。

伴奏を楽しむ。

歌詞を見る。

身体でリズムを取る。

好きな曲のときだけ口ずさむ。

その場で同じ音楽を共有することも参加の一つです。


歌いやすい高さを考える

原曲と同じ高さでは歌いにくい場合があります。

特にみんなで歌う場合には、一人ひとり声の高さが違います。

全員に完全に合うキーを選ぶことは難しいですが、できるだけ無理なく歌いやすい高さを考えることはできます。

原曲を忠実に再現することよりも、その場で音楽を楽しめることを大切にします。


テンポも無理のない速さに

原曲のテンポが速い曲では、少しゆっくり演奏した方が歌いやすい場合もあります。

逆に、必要以上に遅くすると歌いにくくなることもあります。

参加される方の様子を見ながら、無理なく歌えるテンポを考えます。

歌の会では「原曲とまったく同じように演奏すること」だけが目的ではありません。


リクエストを聞いてみる

歌の会を開催する前に、参加される方からリクエストを集める方法もあります。

「好きな歌はありますか?」

「昔よく歌った曲はありますか?」

「好きな歌手はいますか?」

施設の職員の方から、普段人気のある曲を教えていただく方法もあります。

いただいたリクエストを参考にしながら、歌の会の選曲を考えることができます。


曲の間にお話をする

歌を次々に歌うだけでなく、曲の間に少しお話をすることもできます。

「この歌を知っていますか?」

「昔歌ったことがありますか?」

「次はどんな曲を歌いましょう?」

音楽について話す時間も、歌の会の楽しみの一つです。

曲をきっかけに、参加される方同士で会話が生まれることもあります。


30分程度からでも開催できる

歌の会だからといって、長時間開催する必要はありません。

例えば30分程度で、

最初に一曲。

簡単なご挨拶。

みんなで数曲歌う。

途中で少しお話をする。

最後にもう一曲。

といった内容も考えられます。

施設のスケジュールや参加される方に合わせて、時間を調整することができます。


定期的な歌の会にする

一度だけでなく、定期的に開催する方法もあります。

毎月好きな曲を聞く。

次回までにリクエスト曲を準備する。

季節によって曲を変える。

前回人気だった曲をもう一度歌う。

回数を重ねることで、その施設でよく歌われる曲が少しずつ増えていくこともあります。


歌唱指導を取り入れることも

ご希望によっては、単に曲を歌うだけでなく、簡単な発声や歌唱の要素を取り入れる方法も考えられます。

無理なく声を出す。

呼吸を意識する。

歌詞を大切に歌う。

音楽教室としての歌唱指導の経験を活かしながら、参加される方や企画の目的に合わせた内容を検討できます。

ただし、専門的な医療・治療を目的とした音楽療法とは区別して行います。


音楽科教員として40年間勤務した講師も在籍

ムジカスケッチには、音楽科教員として40年間勤務してきた荒牧慶偉子先生が在籍しています。

学校教育の現場で長年にわたり音楽に携わり、現在は発声・歌唱指導やコンサート活動などを行っています。

クラシック・声楽、日本歌曲、歌謡曲、ポップス、昭和歌謡など、幅広い音楽に取り組んできました。

こうした教育・歌唱・演奏の経験も活かしながら、施設の皆さまと相談して音楽活動の可能性を考えていきます。


一曲を一緒に歌うことから

大きな音楽イベントでなくても構いません。

一曲を一緒に歌う。

好きな歌を聴く。

昔親しんだ曲について話す。

誰かの歌に手拍子をする。

そんな小さな音楽の時間があります。

ムジカスケッチでは、歌うことが得意な方だけではなく、それぞれの方法で参加できる歌の会を地域や福祉施設の中にも届けていきたいと考えています。


福祉施設のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、高齢者施設や障がい福祉施設などでの歌の会についてご相談を受け付けています。

「利用者の方と一緒に歌える時間をつくりたい」

「昭和歌謡や童謡・唱歌を楽しみたい」

「簡単な発声も取り入れたい」

「毎月開催できる歌の会を考えたい」

といった段階からでも大丈夫です。

参加人数、対象となる方、会場、開催時間、ご希望の曲や内容、ご予算などを伺いながら、その施設に合った歌の時間を一緒に考えていきます。



小学5年生〜中学3年生の方は、