障がいのある方と音楽でつながる|言葉だけではないコミュニケーション
人と人が関わる方法は、言葉だけではありません。
一緒に歌う。
同じ曲を聴く。
手拍子をする。
楽器を鳴らす。
演奏している人を見る。
同じリズムを感じる。
音楽を通して、同じ時間を一緒に過ごすこともできます。
障がいのある方と音楽を楽しむ場合も、「会話ができるかどうか」だけで音楽との関わりを考える必要はありません。
ムジカスケッチでは、一人ひとりの表現や反応を大切にしながら、音楽を通して人と人が自然につながれる時間を考えていきたいと思っています。
コミュニケーションは言葉だけではない
私たちは普段、言葉を使って気持ちや考えを伝えています。
しかし、人との関わりにはさまざまな形があります。
表情。
視線。
身体の動き。
手拍子。
声。
楽器の音。
そして音楽。
同じ曲を一緒に聴いているだけでも、同じ時間を共有することができます。
音楽活動では、言葉によるやり取りだけに限定せず、さまざまな関わり方を大切にすることができます。
同じ音楽を一緒に聴く
コミュニケーションというと、何かを話したり、相手に働きかけたりすることを考えるかもしれません。
しかし、一緒に音楽を聴くこともできます。
好きな曲を同じ場所で聴く。
生演奏を一緒に楽しむ。
曲が終わったら拍手をする。
言葉を交わさなくても、同じ音楽を共有する時間があります。
無理に反応を求めるのではなく、一緒に音楽を楽しむところから始めることもできます。
手拍子でやり取りする
手拍子を使って簡単なやり取りを楽しむ方法もあります。
演奏者が手を叩く。
参加される方が自分なりに手を叩く。
一緒に一定のリズムを楽しむ。
好きな曲に合わせて手拍子をする。
正確に同じリズムを返すことだけが目的ではありません。
音を出し、それに誰かが反応する。
そんな小さなやり取りも音楽の中で生まれることがあります。
楽器を使って音を共有する
楽器も、人と人が音を共有するきっかけになります。
一人が音を鳴らす。
別の人が音を鳴らす。
一緒に鳴らしてみる。
演奏者の音に合わせて自由に楽器を鳴らす。
一つの曲を演奏できなくても、音を通して同じ時間を楽しむことができます。
楽器を演奏する技術よりも、まず音を出すことそのものを楽しむ方法があります。
歌を通して一緒に楽しむ
好きな歌を一緒に歌うことも、音楽を共有する方法の一つです。
最初から最後まで歌わなくても構いません。
好きな部分だけ歌う。
知っている言葉だけ声に出す。
サビだけ一緒に歌う。
誰かの歌を聴く。
歌い方や参加方法が違っていても、同じ曲を楽しむことはできます。
表情や身体の動きも大切にする
音楽への反応は、言葉や歌だけに現れるとは限りません。
曲が始まると身体を揺らす。
楽器を見る。
演奏者の方を見る。
指や足でリズムを取る。
好きな曲になると表情が変わる。
こうした様子も、その人が音楽とどのように関わっているのかを考える手がかりになります。
分かりやすい反応だけを求めないことが大切です。
無理にコミュニケーションを求めない
音楽を使えば必ず誰かと交流しなければならない、ということでもありません。
一人で音楽を聴きたい方もいます。
静かに過ごしたい方もいます。
演奏者とのやり取りを望まない場合もあります。
音楽を通じたコミュニケーションも、本人のペースを大切にする必要があります。
関わることを目的にしすぎず、その人が心地よく音楽を楽しめることを優先します。
好きな音楽が共通点になることも
誰かの好きな曲を流したとき、
「私もこの曲が好き」
という人がいるかもしれません。
同じアーティストが好き。
同じアニメの曲を知っている。
同じ歌を歌える。
音楽の好みが、人と人の共通点になることがあります。
普段あまり接点のない人同士でも、一曲の音楽から同じ時間を楽しめる場合があります。
支援者の方と音楽を楽しむ
施設での音楽活動では、利用者の方だけでなく、職員や支援者の方も一緒に参加する方法があります。
一緒に歌う。
手拍子をする。
楽器を鳴らす。
好きな曲を教えてもらう。
普段から関わっている方と一緒に音楽を楽しむことで、参加しやすくなる場合もあります。
音楽を届ける側だけで活動をつくるのではなく、その場にいる皆さんと一緒につくっていくことを大切にします。
音楽をきっかけに会話が始まることも
音楽を聴いたあとに、自然に会話が始まることがあります。
「この曲を知っていますか?」
「どんな曲が好きですか?」
「この楽器、見たことがありますか?」
好きな音楽について話す。
演奏した楽器について話す。
次に聴きたい曲を教えてもらう。
音楽そのものを楽しむことから、言葉でのコミュニケーションにつながる場合もあります。
全員で一つのことをしなくてもつながれる
グループでの音楽活動では、全員が同じことをする必要はありません。
歌っている人。
手拍子をしている人。
楽器を鳴らしている人。
演奏を聴いている人。
少し離れた場所にいる人。
それぞれ違った方法で参加しながら、同じ音楽の時間を共有することができます。
「同じ行動をすること」と「同じ時間を共有すること」は、必ずしも同じではありません。
音楽療法ではなく、音楽を楽しむ場として
ムジカスケッチが考えている活動は、医療や治療を目的とした専門的な音楽療法ではありません。
音楽教室として培ってきた歌唱、演奏、音楽指導の経験を活かしながら、音楽そのものを楽しむことや、人と人が同じ音楽を共有できる機会をつくることを大切にしています。
施設や支援者の方とも相談し、その場所や参加される方に合った活動を考えていきます。
音楽を通して同じ時間を過ごす
言葉で話す。
一緒に歌う。
同じ曲を聴く。
手拍子をする。
楽器を鳴らす。
演奏を見る。
人と人がつながる方法は一つではありません。
何か特別なことをしなくても、一曲の音楽を同じ場所で楽しむことから生まれる時間があります。
ムジカスケッチでは、一人ひとりの表現やペースを大切にしながら、音楽を通じて人と人が自然に同じ時間を共有できる場を地域や福祉の中にもつくっていきたいと考えています。
福祉施設・地域団体のご担当者様へ
ムジカスケッチでは、歌、生演奏、リズム、楽器体験などを通して、それぞれの方が自分なりの方法で参加できる音楽活動についてご相談を受け付けています。
「利用者の方同士で音楽を楽しめる時間をつくりたい」
「言葉だけではなく、音楽を通した交流を取り入れたい」
「支援者も一緒に参加できる音楽企画を考えたい」
といった段階からでも大丈夫です。
参加される方の年齢や人数、会場、ご希望の内容などを伺い、施設や支援者の皆さまと相談しながら、その場所に合った音楽の時間を一緒に考えていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
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