高齢者の方と懐かしい音楽を楽しむ|思い出と結びついた一曲から生まれる時間

高齢者の方と懐かしい音楽を楽しむ|思い出と結びついた一曲から生まれる時間

音楽を聴いていると、昔の出来事をふと思い出すことがあります。

若い頃によく聴いていた歌。

家族と一緒に歌った曲。

学校で習った歌。

テレビやラジオから流れていた曲。

友人との思い出がある曲。

一つの音楽が、その人が過ごしてきた時間と結びついていることがあります。

高齢者の方と音楽を楽しむときも、懐かしい音楽はさまざまな楽しみ方ができるテーマの一つです。

ムジカスケッチでは、ただ昔の曲を演奏するだけではなく、その人にとっての「好きな音楽」「大切な音楽」を尊重しながら、音楽を楽しめる時間を考えていきたいと思っています。


人によって「懐かしい曲」は違う

「懐かしい音楽」と聞いて思い浮かべる曲は、人によって違います。

昭和歌謡が好きな方。

演歌をよく聴いていた方。

童謡や唱歌に親しんできた方。

クラシックが好きな方。

フォークやニューミュージックを聴いていた方。

洋楽が好きだった方。

同じ年代の方でも、好きな音楽が同じとは限りません。

そのため、「高齢者の方ならこの曲」と決めるのではなく、一人ひとりの音楽との関わりを大切にすることが必要だと考えています。


一曲から昔の出来事を思い出す

音楽は、日常のさまざまな場面と一緒に記憶されていることがあります。

学校で歌った曲。

初めて買ったレコード。

家族が好きだった歌。

テレビ番組の主題歌。

お祭りで流れていた曲。

友人と一緒に聴いた音楽。

ある曲を聴いたことをきっかけに、

「この頃はこんなことをしていた」

「家でよくこの曲が流れていた」

「この歌手が好きだった」

といった話が自然に出てくることもあります。

音楽を演奏する時間だけでなく、そこから生まれる会話も大切な時間です。


好きだった音楽について話してみる

音楽活動というと、歌ったり演奏したりすることを想像しがちです。

しかし、音楽について話すことも一つの楽しみ方です。

「どんな歌手が好きでしたか?」

「若い頃はどんな音楽を聴いていましたか?」

「よく歌っていた曲はありますか?」

そんな話から、その方が好きだった音楽が見つかることがあります。

参加される方から曲を教えていただき、その曲を次回の音楽活動に取り入れるという方法も考えられます。


知っているところだけ歌ってもいい

懐かしい曲だからといって、歌詞をすべて覚えているとは限りません。

最初の部分だけ覚えている。

サビだけ知っている。

メロディーは分かるけれど歌詞を忘れている。

それでも構いません。

歌詞を見ながら歌う。

覚えているところだけ口ずさむ。

周りの方の歌を聴く。

演奏だけを楽しむ。

それぞれの方法で音楽に参加できます。


聴くだけでも楽しめる

歌うことが好きな方ばかりではありません。

静かに演奏を聴きたい方もいます。

好きな曲が流れている空間そのものを楽しむ方もいます。

そのため、全員に歌うことを求める必要はありません。

歌う人。

聴く人。

手拍子をする人。

曲について話す人。

同じ場所にいても、それぞれ違った方法で音楽を楽しむことができます。


音楽から人と人との会話が生まれる

一人の方が、

「この歌が好きだった」

と話したことから、別の方が、

「私も知っている」

と会話に加わることがあります。

同じ歌手が好きだった。

同じ曲を学校で歌った。

同じ時代にラジオで聴いていた。

音楽には、人と人の共通点を見つけるきっかけになる面があります。

普段あまり話す機会のない方同士でも、一曲の音楽から自然に会話が始まることがあります。


世代が違っても音楽を共有できる

懐かしい音楽は、高齢者の方だけのものではありません。

昔の曲を若い世代が知っていることもあります。

親や祖父母が聴いていた曲。

テレビや映画で使われた曲。

現在のアーティストがカバーした曲。

学校で習う童謡や唱歌。

世代が違っても、同じ曲を知っていることがあります。

高齢者の方が好きだった音楽を子どもたちが演奏するなど、音楽を通じた世代間交流にもさまざまな可能性があります。


一人ひとりの好きな音楽を大切にする

高齢者向けの音楽活動では、「懐かしい曲」が一つの大きなテーマになります。

しかし、大切なのは昔の曲をたくさん用意することだけではありません。

その人が何を聴いてきたのか。

どんな歌が好きなのか。

どんな曲に思い出があるのか。

そこに目を向けることで、音楽の楽しみ方はさらに広がります。

一人ひとりの人生が違うように、一人ひとりの音楽との関わりも違います。

その違いを大切にしたいと考えています。


懐かしい音楽から始まる時間

一曲の音楽を聴く。

一緒に歌う。

昔のことを話す。

誰かの好きだった曲を知る。

同じ曲を知っている人と笑顔になる。

音楽には、演奏そのものだけではない楽しみ方があります。

ムジカスケッチでは、音楽教室として培ってきた演奏・歌唱・音楽指導の経験を活かしながら、高齢者施設や地域の中でも、それぞれの方が自分なりの方法で音楽を楽しめる時間を考えていきます。


高齢者施設・地域団体のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、昭和歌謡、童謡・唱歌、日本歌曲などを取り入れた歌の会やミニコンサート、歌唱講座などについてご相談を受け付けています。

「利用者の方が好きだった曲を取り入れたい」

「懐かしい音楽を中心としたイベントを開催したい」

「歌とお話を組み合わせた時間をつくりたい」

といった段階からでも大丈夫です。

参加される方の年代や人数、会場、ご希望の内容、ご予算などを伺いながら、その場所に合った音楽の時間を一緒に考えていきます。


小学5年生〜中学3年生の方は、