高齢者の方と童謡・唱歌を楽しむ|世代を越えて親しまれる歌の時間

高齢者の方と童謡・唱歌を楽しむ|世代を越えて親しまれる歌の時間

童謡や唱歌には、長い年月を経ても歌い継がれている曲がたくさんあります。

学校で歌った曲。

家族と一緒に歌った曲。

季節になると思い出す曲。

子どもの頃に覚えた曲。

何年も歌っていなかったのに、曲を聴くと自然に歌詞が浮かんでくることもあります。

高齢者の方と音楽を楽しむとき、童謡・唱歌は身近な音楽の一つです。

ムジカスケッチでは、みんなで歌うことだけを目的にするのではなく、聴くことや季節を感じること、音楽をきっかけに会話することなど、それぞれの楽しみ方を大切にしたいと考えています。


童謡・唱歌とは

童謡や唱歌という言葉は、普段まとめて使われることもあります。

学校教育の中で歌われてきた唱歌。

子どもたちのためにつくられ、長く親しまれてきた童謡。

現在まで歌い継がれている曲も多くあります。

ただし、すべての方が同じ曲を知っているわけではありません。

年代や地域、学校、家庭環境などによって、子どもの頃に親しんだ歌は違います。

そのため、童謡・唱歌を取り入れる場合も、参加される方に合わせて選曲することが大切です。


子どもの頃に歌った曲を楽しむ

童謡や唱歌には、子どもの頃の記憶と結びついている曲があります。

学校の音楽の時間。

遠足。

季節の行事。

家族との時間。

地域での集まり。

曲を聴いたことをきっかけに、その頃の出来事を思い出すこともあるかもしれません。

音楽活動では、ただ最初から最後まで歌うだけでなく、

「この歌を知っていますか?」

「学校で歌いましたか?」

「どんな季節を思い浮かべますか?」

といった話を交えながら楽しむこともできます。


季節を感じられる歌がたくさんある

童謡や唱歌には、日本の四季を題材にした曲が数多くあります。

春。

夏。

秋。

冬。

花や自然、風景、行事などを歌った曲を、その季節に合わせて楽しむことができます。

春には春の歌。

夏には夏の歌。

秋には秋の歌。

冬には冬の歌。

季節ごとに選曲を変えることで、一年を通してさまざまな音楽を楽しめます。

施設で行われる季節行事と組み合わせるのも一つの方法です。


歌詞を見ながら一緒に歌う

昔歌ったことのある曲でも、歌詞をすべて覚えているとは限りません。

歌詞カードなどを見ながら歌うことで、思い出しやすくなる場合があります。

最初から最後までしっかり歌う必要もありません。

知っている部分だけ歌う。

サビだけ参加する。

周りの歌を聴く。

小さな声で口ずさむ。

それぞれの方が無理なく参加できる方法を選ぶことができます。


歌わずに聴くことも楽しみ方の一つ

童謡・唱歌を楽しむからといって、必ず全員で歌う必要はありません。

演奏を聴く。

周りの方が歌っている声を聴く。

歌詞を眺めながら音楽を楽しむ。

知っている曲が流れたときだけ口ずさむ。

それも立派な音楽との関わり方です。

「みんなで歌いましょう」と参加方法を一つに限定するのではなく、それぞれの方が自分のペースで音楽を楽しめる時間にすることを大切にしたいと考えています。


手拍子や簡単な楽器を取り入れる

曲によっては、歌だけでなくリズムを取り入れることもできます。

手拍子をする。

身体を軽く動かす。

簡単な打楽器を鳴らす。

一定のリズムを一緒に刻む。

歌うこととは違った方法で音楽に参加できます。

一つの曲でも、歌う方、聴く方、リズムで参加する方など、それぞれ違った楽しみ方があって構いません。


世代を越えて一緒に楽しめる

童謡・唱歌の中には、現在の子どもたちにも知られている曲があります。

そのため、高齢者の方だけでなく、子どもや親子を交えた音楽活動にも取り入れやすいジャンルです。

子どもと高齢者の方が同じ曲を歌う。

親子と一緒に楽しむ。

昔から歌われている曲について話す。

世代が違っても、同じ音楽を知っていることがあります。

音楽が、世代を越えた交流のきっかけになることもあります。


無理のない高さやテンポで楽しむ

知っている曲でも、歌う高さや速さによっては歌いにくく感じる場合があります。

原曲や一般的な楽譜のキーにこだわる必要はありません。

参加される方に合わせて歌いやすい高さを考える。

少しゆっくり演奏する。

途中で休憩を入れる。

何曲も続けて歌わない。

その場にいる方が無理なく楽しめる方法を考えることが大切です。


音楽科教員として40年間勤務した荒牧慶偉子先生

ムジカスケッチには、兵庫県明石市の音楽科教員として40年間勤務した荒牧慶偉子(あらまき けいこ)先生が在籍しています。

荒牧先生は、クラシック・声楽、日本歌曲をはじめ、歌謡曲、ポップス、昭和歌謡など幅広い音楽に取り組んできました。

学校教育の現場で長年音楽に携わってきた経験も活かしながら、歌うことや音楽を通じて人と関わることを大切にしています。

童謡・唱歌を取り入れた歌の会や地域での音楽活動などにも、こうした経験を活かしていければと考えています。


童謡・唱歌から広がる音楽の時間

童謡や唱歌は、単に「昔習った歌」というだけではありません。

季節を感じる。

昔の出来事を思い出す。

誰かと一緒に歌う。

演奏を聴く。

子どもたちと同じ曲を楽しむ。

一つの歌から、さまざまな音楽の時間が生まれます。

その人が知っている歌や好きな歌を大切にしながら、それぞれの方法で音楽を楽しむ。

ムジカスケッチでは、そんな音楽との関わりを地域や福祉の場にも少しずつ広げていきたいと考えています。


高齢者施設・地域団体のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、童謡・唱歌や昭和歌謡などを取り入れた歌の会、ミニコンサート、歌唱講座などについてご相談を受け付けています。

「季節に合わせた歌の会を開催したい」

「利用者の方が知っている曲を一緒に楽しみたい」

「世代間交流に音楽を取り入れたい」

といった段階からでも大丈夫です。

参加される方の年代や人数、会場、ご希望の内容、ご予算などを伺いながら、その場所に合った音楽の時間を一緒に考えていきます。



小学5年生〜中学3年生の方は、