高齢者の方と昭和歌謡を楽しむ|懐かしい歌から広がる音楽の時間

高齢者の方と昭和歌謡を楽しむ|懐かしい歌から広がる音楽の時間

昭和歌謡には、長い年月を経ても多くの方に親しまれている曲があります。

若い頃によく聴いていた歌。

テレビやラジオから流れていた歌。

家族や友人と一緒に歌った歌。

好きだった歌手の歌。

一曲の音楽から、その頃の出来事や人との思い出が浮かぶこともあります。

高齢者の方と音楽を楽しむとき、昭和歌謡はさまざまな形で取り入れることのできる音楽の一つです。

ムジカスケッチでは、単に「昔の曲を歌う」というだけではなく、一人ひとりの好きな音楽や思い出も大切にしながら、昭和歌謡を楽しむ時間を考えていきたいと思っています。


昭和歌謡とは

「昭和歌謡」と一言でいっても、その中にはさまざまな音楽があります。

歌謡曲。

演歌。

アイドル歌謡。

フォーク。

グループサウンズ。

ニューミュージック。

テレビや映画から広まった曲。

昭和という時代は長く、年代によって親しまれてきた音楽も大きく異なります。

そのため、高齢者の方を対象とした音楽活動でも、「昭和歌謡なら何でも知っている」と考えるのではなく、参加される方の年代や好みに合わせて曲を考えることが大切です。


懐かしい曲を一緒に歌う

知っている曲が流れると、自然に歌いたくなることがあります。

歌詞をすべて覚えていなくても構いません。

最初の部分だけ歌う。

サビだけ一緒に歌う。

知っているところだけ口ずさむ。

周りの方の歌を聴く。

それぞれの方法で楽しむことができます。

大きな声でしっかり歌うことだけを目的にせず、その人なりの方法で曲を楽しめることを大切にしたいと考えています。


歌わずに聴く楽しみもある

昭和歌謡を楽しむ方法は、歌うことだけではありません。

好きだった曲の演奏を聴く。

知っている歌手の曲を楽しむ。

ギターやピアノなどの伴奏を聴く。

周りの方が歌っている声を聴く。

音楽を静かに楽しみたい方もいらっしゃいます。

「歌の会だから全員で歌う」と決めるのではなく、聴くことも一つの参加方法として考えることで、それぞれの方が無理なく音楽の時間を過ごすことができます。


一曲から思い出や会話が広がる

「この曲が流行った頃は何をしていましたか?」

「この歌手が好きでしたか?」

「家でよく聴いていましたか?」

音楽をきっかけに、自然に会話が始まることがあります。

同じ曲を知っている方同士で話が盛り上がることもあるかもしれません。

知らない曲でも、誰かにとって大切な一曲について話を聞くことで、新しい音楽との出会いになります。

音楽を演奏したり歌ったりする時間だけではなく、曲について話す時間も、音楽を楽しむ方法の一つです。


年代によって親しみのある曲は違う

高齢者の方といっても、年齢には大きな幅があります。

生まれた年代が10年違えば、青春時代に聴いていた音楽も変わります。

さらに、好きなジャンルや生活してきた環境によっても親しみのある音楽は異なります。

そのため、「高齢者向けの定番曲」だけを並べればよいとは限りません。

参加される方の年代。

好きな歌手。

よく聴いていた音楽。

施設でこれまで人気のあった曲。

こうした情報を参考にしながら選曲することで、その場所に合った音楽の時間をつくりやすくなります。


季節に合わせて昭和歌謡を楽しむ

音楽には、季節を感じられる曲もたくさんあります。

春を歌った曲。

夏の思い出を歌った曲。

秋を感じる曲。

冬や年末に親しまれてきた曲。

季節のイベントと組み合わせて選曲することで、その時期ならではの音楽を楽しむことができます。

昭和歌謡だけに限定せず、童謡・唱歌や日本歌曲などを組み合わせる方法もあります。


無理なく歌える形を考える

好きな曲であっても、原曲のキーが高かったり低かったりすると、歌いにくいことがあります。

また、長時間続けて歌うことが負担になる場合もあります。

必要に応じて歌いやすい高さを考える。

途中で演奏を聴く時間を入れる。

曲と曲の間にお話をする。

参加される方に合わせて進め方を変える。

音楽を楽しむためにも、無理のない形を考えることが大切です。


荒牧慶偉子先生と昭和歌謡

ムジカスケッチには、兵庫県明石市の音楽科教員として40年間勤務した荒牧慶偉子(あらまき けいこ)先生が在籍しています。

荒牧先生は、クラシック・声楽、日本歌曲に加え、歌謡曲、ポップス、昭和歌謡など幅広いジャンルの歌唱・指導に取り組んでいます。

長年の音楽教育の経験と歌唱指導の経験を活かしながら、歌を通じて人と人が交流できる時間を大切にしています。

高齢者施設や地域での歌の会、ミニコンサートなどでも、こうした経験を活かしていければと考えています。


昭和歌謡をきっかけに音楽を楽しむ

昭和歌謡は、高齢者の方と音楽を楽しむための一つの入口です。

歌う。

聴く。

手拍子をする。

好きだった歌手について話す。

昔の出来事を思い出す。

誰かと同じ曲を楽しむ。

一曲の歌から、さまざまな楽しみ方が生まれます。

大切なのは「この年代ならこの曲」と決めることではなく、その場所にいる方がどんな音楽を楽しみたいのかを考えることです。

ムジカスケッチでは、一人ひとりの音楽との関わり方を大切にしながら、地域や福祉の場で音楽を楽しめる機会を少しずつ広げていきたいと考えています。


高齢者施設・地域団体のご担当者様へ

ムジカスケッチでは、昭和歌謡を取り入れた歌の会、ミニコンサート、歌唱講座などについてご相談を受け付けています。

参加される方の年代や人数、会場、ご希望の内容などに合わせて、どのような形で実施できるか一緒に考えていきます。

「利用者の方が知っている曲を一緒に歌いたい」

「昭和歌謡を中心としたイベントを開催したい」

「歌だけでなく演奏も楽しめる時間にしたい」

といった段階からでも、お気軽にご相談ください。



小学5年生〜中学3年生の方は、