Bill Withers「Ain’t No Sunshine」|同じ短い言葉が何度も続く理由
この曲の入り口
「Ain’t No Sunshine」を聴いて、まず印象に残るのは何でしょう。最初の音? 歌声? それとも途中でがらりと変わる雰囲気? この曲には、タイトルだけではわからない物語があります。
同じ短い言葉が何度も続く理由
ビル・ウィザースの1971年の代表曲。「I know」という短い言葉を何度も繰り返す部分は、当初ほかの歌詞を考えるための仮の箇所だったと紹介されています。
聴いてみたいポイント
同じ言葉の繰り返しでも、声の強さやタイミングで気持ちは変わります。曲作りは、たくさんの言葉を詰めればよいというものではないんですね。
なぜ今も聴きたくなる?
この曲を紹介するときに大切なのは、すごい人たちが作ったからすごい、と終わらせないこと。どこから始まり、どんな工夫が聞こえるのか。自分の耳で確かめると、音楽の楽しみが少し増えます。
もう一度聴くなら
一度目は歌やメロディーを、二度目は低い音やドラムを追いかけてみましょう。聴く場所を変えるだけで、同じ曲から違う発見が生まれます。
同じ言葉が忘れられない
ビル・ウィザースは、何度も「I know」を繰り返す有名な部分について、もとは別の歌詞を考える途中の仮の形だったと語っています。ところが周囲の音楽家がそのまま残すことを勧め、独特の印象を持つ曲になりました。書き直さなかった部分が、曲の顔になったのです。
言葉を一回だけ言うのと、何度も言うのでは、聞こえる気持ちは変わります。今度聴くときは、歌詞の内容を考える前に、声の強さや息づかいが少しずつどう変わるかを追いかけてみてください。
