福祉施設のレクリエーションに音楽を取り入れる|無理なく楽しめる活動のアイデア
福祉施設では、日々さまざまなレクリエーションが行われています。
その中の一つとして、音楽を取り入れる方法があります。
みんなで歌う。
生演奏を聴く。
手拍子をする。
簡単な楽器を鳴らす。
好きな曲について話す。
季節の歌を楽しむ。
音楽は、特別な設備や大きなイベントを用意しなくても、さまざまな形でレクリエーションに取り入れることができます。
ムジカスケッチでは、「全員が同じことをする」ことだけを目的にせず、参加される方がそれぞれの方法で音楽を楽しめる時間を大切にしたいと考えています。
音楽レクリエーションにはいろいろな形がある
音楽レクリエーションというと、みんなで歌う活動を思い浮かべることがあります。
もちろん歌も一つの方法ですが、それだけではありません。
例えば、
- みんなで歌う
- 生演奏を聴く
- 手拍子で参加する
- リズムに合わせて身体を動かす
- 簡単な楽器に触れる
- 曲名当てなどを楽しむ
- 好きな歌について話す
- 季節の音楽を楽しむ
など、さまざまな方法があります。
施設を利用されている方や、その日の状況に合わせて内容を組み合わせることもできます。
① みんなで歌う
取り入れやすい活動の一つが、みんなで歌うことです。
童謡・唱歌。
昭和歌謡。
季節の歌。
ポップス。
参加される方が親しんできた曲。
伴奏に合わせて歌ったり、演奏者と一緒に歌ったりすることができます。
ただし、全員が歌う必要はありません。
歌いたい方は歌う。
知っているところだけ口ずさむ。
歌わずに演奏を聴く。
それぞれの方法で参加できます。
② 生演奏を聴く
音楽レクリエーションでは、参加型の活動だけでなく「聴く時間」をつくる方法もあります。
歌。
ギター。
ピアノ。
そのほかの楽器。
目の前で演奏している姿を見ることも、生演奏ならではの楽しみです。
数曲の演奏を聴いたあと、一緒に歌う時間をつくるなど、鑑賞と参加を組み合わせることもできます。
③ 手拍子やリズムで参加する
歌うことが難しい場合でも、リズムを通して音楽に参加できることがあります。
手拍子をする。
指でリズムを取る。
身体を揺らす。
簡単な打楽器を鳴らす。
正確なリズムを演奏することを目的にする必要はありません。
音楽を聴きながら、自分なりの方法でリズムを楽しむことができます。
④ 楽器に触れてみる
見るだけでなく、実際に楽器に触れる時間を取り入れる方法もあります。
楽器を見る。
音を聴く。
触れてみる。
一音鳴らしてみる。
演奏者と一緒に音を出してみる。
曲を演奏できなくても、楽器を楽しむことはできます。
使用する楽器については、安全面や音量、参加される方の状況などを考えながら選ぶことが大切です。
⑤ 季節の歌を取り入れる
季節は、音楽レクリエーションのテーマを考えるときにも役立ちます。
春の歌。
夏の歌。
秋の歌。
冬の歌。
七夕。
敬老の日。
クリスマス。
お正月。
施設の年間行事と組み合わせることで、その時期ならではの音楽活動にすることができます。
⑥ 利用者の方からリクエストを聞く
活動する側ですべての曲を決めるのではなく、利用者の方から好きな歌を教えていただく方法もあります。
「どんな曲が好きですか?」
「昔よく歌った曲はありますか?」
「好きな歌手はいますか?」
その場で演奏できない曲であれば、次回の候補にすることもできます。
リクエストを取り入れることで、その施設ならではの音楽レクリエーションを少しずつつくっていくことができます。
⑦ 音楽について話す
音楽レクリエーションは、ずっと歌ったり演奏したりする必要はありません。
曲の間に、
「この歌を知っていますか?」
「どんな歌手が好きでしたか?」
「昔よく歌った曲はありますか?」
といった話をすることもできます。
一曲の音楽から、昔のテレビ番組や歌手、季節、家族との思い出など、さまざまな話につながることがあります。
全員が同じことをしなくてもいい
レクリエーションというと、参加者全員で一つの活動をするイメージがあります。
しかし、音楽との関わり方は人それぞれです。
歌う方。
聴く方。
手拍子をする方。
楽器を鳴らす方。
身体を動かす方。
少し離れたところから参加する方。
同じ音楽の中に、いくつもの参加方法があってもいいと考えています。
「上手にできること」を目的にしすぎない
音楽教室では、歌や楽器の技術を身につけることも大切です。
一方、福祉施設でのレクリエーションでは、必ずしも上達することが目的ではありません。
歌詞を間違えない。
正しい音程で歌う。
正確なリズムを演奏する。
そうしたことだけを求めるのではなく、
「音楽を楽しめた」
「好きな曲を聴けた」
「楽器に触れてみた」
「みんなと一緒に一曲楽しんだ」
という時間そのものを大切にすることができます。
職員・支援者の方に教えていただきたいこと
外部から音楽活動を行う場合、施設の皆さまから事前に情報をいただけると内容を考えやすくなります。
例えば、
- 参加予定人数
- 年代
- 普段人気のある音楽
- 好きな曲や歌手
- 苦手な音や大きな音への配慮
- 会場の広さ
- 使用できる設備
- 普段のレクリエーションの様子
などです。
日頃から利用者の方と関わっている職員・支援者の皆さまと相談することで、その施設に合った活動を考えることができます。
外部の演奏者にお願いする方法もある
施設の職員の方だけですべての音楽レクリエーションを準備する必要はありません。
地域で活動している音楽家。
音楽団体。
音楽教室。
外部の人に演奏や音楽活動をお願いする方法もあります。
施設の職員の方には普段の利用者の方について教えていただき、音楽を担当する人は演奏や選曲、進行を考える。
それぞれの経験を持ち寄ることで、施設だけで準備する場合とは違った音楽の時間をつくることができます。
単発のイベントから始めてもいい
最初から定期的な音楽レクリエーションにする必要はありません。
季節のイベントで一度開催してみる。
30分程度のミニコンサートを行う。
みんなで数曲歌ってみる。
実際に開催してみることで、
どんな曲が喜ばれたか。
どんな参加方法が合っていたか。
どのくらいの規模がよかったか。
次回に向けたヒントが見つかります。
そこから必要に応じて、定期的な活動へ広げていく方法もあります。
音楽療法とは分けて考えています
福祉施設で音楽を取り入れると、「音楽療法」という言葉と混同されることがあります。
ムジカスケッチがこちらでご紹介している活動は、医療や治療を目的とした専門的な音楽療法ではありません。
音楽教室として培ってきた歌唱・演奏・音楽指導の経験を活かし、音楽を楽しむことや、人と人が同じ音楽を共有する機会をつくることを目的としています。
施設の皆さまと相談しながら、音楽教室としてできる範囲で活動内容を考えていきます。
施設ごとに違う音楽レクリエーションを
福祉施設によって、利用されている方も環境も違います。
だからこそ、すべての施設で同じ音楽レクリエーションを行う必要はありません。
歌を中心にする施設。
生演奏を楽しむ施設。
リズムや楽器を取り入れる施設。
利用者の方からリクエストを集める施設。
まずは一度、小さな音楽イベントを開催してみる施設。
その場所に合った形があります。
ムジカスケッチでは、施設の皆さまと相談しながら、その場所ならではの音楽の時間を一緒につくっていきたいと考えています。
福祉施設のご担当者様へ
ムジカスケッチでは、高齢者施設や障がい福祉施設などでの音楽レクリエーションについてご相談を受け付けています。
「普段のレクリエーションに音楽を取り入れたい」
「外部の演奏者を呼んでみたい」
「利用者の方と一緒に歌える企画を考えたい」
「どんな内容ができるのか分からないので相談したい」
といった段階からでも大丈夫です。
参加される方の年齢や人数、会場、普段のご様子、ご希望の内容、ご予算などを伺いながら、その施設に合った音楽レクリエーションを一緒に考えていきます。
まずはお気軽にご相談ください。
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